楽屋噺

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先輩の陰口を叩いてたらやさしい天罰をくらった北海道

2~3年前に北海道に二つ目5~6人で行くお仕事がありました。一番先輩が一蔵兄さんでした。一蔵兄さんをご存知の方はジャイアンみたいな人だと思ってるかもしれませんが、本当はとても繊細な心を持った人です。繊細ジャイアンです。  その日仕事を終えた...
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Yesの使いどころ

人生はYesとNoの連続ですね。「Yesman」という映画があります、Yesと答える事でポジティブに物事が運ぶという話です。ただやっぱり、現実ではここぞという時にYesは使いたいものです。兄弟子である志ん五兄さんという人はとても肯定の言葉を...
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後輩を人身御供にした話。

ある日酒癖の悪い先輩と二人で、私の家の近く井の頭公園駅前に呑みに行くことになりました。嫌な予感がした私は同じアパートに住んでいた後輩を呼ぶことにしました。三人で呑んでいると、案の定先輩がくだをまき始め、我々に小言を延々と言い出しました。その...
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京都大学卒の後輩の話。

京都大学をストレートで入学、卒業した後輩の話です。相模原の落語大会というのがあるんですが、彼はその大会を書類落ちしました。 落語の大会に出るのは京都大学に入るのより難しいようです。
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中国から帰ってきた後輩の話。

二つ目になって早々、中国を半年間旅した後輩の話です。彼は無事に帰国し、中国の経験を面白おかしく漫談に仕立て上げ「中国漫遊記」として高座で披露し、好評を得ていました。その時分に妙なことを口走るようになりました。 もちろん、私は止めました。 私...
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中国に旅立った後輩の話

二つ目になって早々に、中国を半年かけて回った後輩の話です。  後輩のチャレンジを否定することは、先輩としてやってはいけないことです。何も言わずに見送ました。ただ、何かもやもやっとしました。  半年後、後輩は無事に帰ってきました。ヤフーニュー...
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しあわせの話③

廃業した、しあわせという名前の後輩の話です。前座の一番大事な仕事はお後の師匠にネタを伝えることだと思います。前の人のネタが分からないと、自分のやるネタが決められないからです。主にネタ帳に書いてお伝えをするのですが、それができないこともありま...
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メロンをいただく時には余計なことを言うべきではない

暑い盛りの噺でございまして、そういう時分には師匠宅には御中元がたくさん届きます。そんなある日、師匠宅でメロンをご馳走になりました。 先入観というのは恐ろしいものでございます。寄席の楽屋で「お前がメロンの前座か」と言われることになりました。
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師匠宅の皿を割ると起こる事

前座時代に師匠宅のお皿を割ってしまったことがあります。やってしまったと思い、師匠に報告しました。 てっきり怒られると思いましたが、師匠はニコニコしております。 その後師匠と二人でおかみさんに怒られました。 何のこっちゃ分からんという人は「厩...
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しあわせの話②馬鹿寄合酒

前座の大事な仕事の一つがネタ帳を書くことです。落語家はネタ帳を見てやるネタを決めるからです。二つ目などの若手は前座に気をつかい、高座にあがる前にネタを宣言してあがることがあります。前座は忙しいので、高座を聴かずにすぐさまネタ帳を書くことがで...
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