志ん橋さん何人いるの?

日記

師匠の名前志ん橋を襲名させていただくので「古今亭志ん橋」がどういう名前なのか知っておかなければと思いまして調べてみました。調べたといっても寄席文字の橘左近師匠の「東都噺家系圖」を読んだだけですが。こちらは素晴らしい本で色んな名前の歴史を網羅してますので、名前を変える際に大変に噺家は重宝しております。

まず私の師匠は六代目なので私は七代目になります(この代の後に「目」をつけるか問題もありますが、色んな方に師匠に聞きましたところ結局どっちでも良いとのことなので私は付けときます)。

ちなみに五代目は先代の馬生師匠です。あと四人はどんな方なんだろうと「東都噺家系圖」を紐解いてみると「志ん橋」さん10人いました!どういうこと!?

本当に我々の名前なんというのはいい加減なもので代数も適当につけているそうです。「あの人は野垂れ死んだから代数にいれるのやめよう」とか「四代目より五代目のがいいから一つ飛ばそう」なんてことがよくあるそうです。

またややこしいのが亭号が違うことがあります。この志ん橋という名前は、実は本来「古今亭」ではなく「船遊亭」が元だそうです。船遊亭というのは今の入船亭の一門です。初代の志ん橋は後に五代目扇橋になったそうです。そういうこともあり代数はよくわからんのです。詳しくは「東都噺家系圖」をご覧いただけたらと思います、もしくは3/20(木)らくごカフェの落語会でそんなこんなを話すると思いますのおいでください。ゲストは「十代目入船亭扇橋」師匠です!!お待ちしております。

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