楽屋噺

漫画家に見初められた話

投稿日:2020年5月17日 更新日:

 前座時代24歳~29歳の5年間というのは、師匠宅と寄席と自宅を往復の毎日でした。寄席以外にもたまに「わき」の仕事があります。「わき」の仕事というのは、寄席ではなく落語会に前座として働きに行くことです。落語会の前座としての仕事は、楽屋働き、高座返し、開口一番などです。落語会後に打ち上げがあり、呼んでいただいたら打ち上げの場でも働くことがあります。

 

 何の落語会の後だったか憶えていないのですが、打ち上げがあり、私も前座として働いておりました。その席に漫画家の先生がおりました、落語の漫画を描いてらっしゃる高名な先生です。その先生から話しかけられ「君はどこに住んでるの?」私は「井の頭です」と答えました。ちょうど連載中の漫画で前座時代を描いているところだったので、何かの参考にしてくれるのかなと思いました。先生に「どんなところに住んでるの、家賃はいくら?」と聞かれたので「風呂なし、トイレ共同で、家賃は2万8千円です」と答えました。

そしたら先生が「うん!君が今まで聞いた前座さんの中で、君が一番生活水準が低いね。取材させてくれ!」と嬉々とした笑顔で言われました。

面倒そうだったのでお断りしました

 

実際は師匠宅を休む訳には行かないという理由でお断りしました。

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