楽屋噺

寄席の恐ろしい風習

投稿日:2021年3月29日 更新日:

 寄席には恐ろしい風習があります。噺家はいつ寄席に入るか知らないのです。寄席や落語協会から「この日寄席は入れますか?」というような連絡は一切ないのです。決定事項として顔付けが送られてくるのです。当然入れるでしょ?という感じで。しかも我々二つ目には、その顔付けすら送られてきません。真打の師匠にしか送ってくれません。ですから、師匠宅で確認して初めて寄席に入っていることに気づきます。「あ、来月寄席に入ってる!」みたいな感じで。どうしても他の仕事で入れない時には、あらかじめこちらから落語協会に連絡しておかなければなりません。さすがにトリの師匠には連絡があるようですけれども…。

なかなか恐ろしい風習です、ただ師匠宅に行って顔付けを見る時のドキドキ感が私は好きです。しばらく出られてませんけどね!

-楽屋噺

執筆者:

関連記事

披露目の写真 ~浅草編~

披露目 浅草編 一花は絵も上手です!「真面目に書き過ぎました」て言ってました。 左の写真は楽譜です。浅草の楽日志ん雀師匠はなぜか楽譜を持って高座にあがっていきました。真ん中はお行儀よく正座しているヤカ …

no image

しあわせの話。

しあわせになれる方法の話ではないです。しあわせという人の話です。「しあわせ」という名前の前座がいたのです。彼は大変に愉快な人だったのですが、噺家は廃業いたしております。彼とは前座時分に色んな思い出があ …

花いち兄さんの衝撃的くすぐり

 花いち兄さんの鈴本演芸場の初日は「宿へゴースト」という新作落語でした。私は何度も聞かせてもらっているのですが、今まで気が付かなかった衝撃的なくすぐり(ギャグ)がありました。 よく古典落語では場面転換 …

no image

ほぼ絶句

 昨日の同期の配信勉強会で崇徳院をやったのですが、途中で崇徳院様のお歌が出てきませんでした。なんとか誤魔化そうと必死になっていると、カメラ越しに座っていた始が口パクで伝えてくれようとしてくれてました。 …

no image

Yesの使いどころ

 人生はYesとNoの連続ですね。「Yesman」という映画があります、Yesと答える事でポジティブに物事が運ぶという話です。ただやっぱり、現実ではここぞという時にYesは使いたいものです。兄弟子であ …