落語界には5つの協会があります。落語協会、落語芸術協会、立川流、円楽一門会、上方落語協会の5つです。協会によって出演する場所に違いがあるので、これからお目当ての落語家を聞きに行こうという方は気を付けた方がいいかもしれません。上方落語協会を除く4団体について寄席を中心に簡単に説明します。というのも上方落語協会というのは関西の落語の協会ですので、私にはわかりませんので。
関東の4団体
この4団体は歴史を紐解くとケンカして離れたり、ひっついたりしております。そういうのに興味がある方は本がたくさんが出ているので、それを読んだり「落語協会分裂騒動」と検索したりしたりするとわかると思います。
寄席出演が大きな違い
4団体の大きな違いは寄席にでているか、いないかです。ここでの寄席というのは落語会のことではなく浅草演芸ホール、上野鈴本演芸場、池袋演芸場、新宿末廣亭の定席のことです。これらの寄席に出ているのは落語協会と落語芸術協会の2団体のみです。円楽一門会と立川流の噺家が寄席に出ることはありません。彼らが出演しているのは落語会です。ですから、寄席に行ってもお目当ての落語家が出演しないこともありますので気を付けましょう。
寄席に出ている 落語協会と落語芸術協会
それでは落語協会と落語芸術協会の落語家が同じ寄席で同じ日に見られるかというと、そうではありません。寄席は10日間興行となっております。一ケ月を上席、中席、下席として10日ごとに出演者が入れ替わります。それを二つの協会で交互に興行を行っております(鈴本演芸場は落語協会のみ)。ですから、二つの協会が同じ10日間に出演することはありません。
落語会
では異なる協会同士の落語家を一度に見ることが出来る場所はどこかというと落語会です。落語会は主催者の意図によって、協会の垣根を越えて落語家が出演することも多いです。
それぞれの協会のカラー
協会によって、師匠方の方針が違うので、修行内容が異なったり、制度に違いがあったりします。例えば、落語協会では真打になるのに約15年かかりますが、他の協会では10年以内のところもあります。また、落語家になるのに年齢制限を設けている協会もあります。落語協会ですと30歳まで、落語芸術協会で35歳まで。このように協会によって細かい違いがあります。
動画でも説明してます
コメント