寄席の恐ろしい風習

 寄席には恐ろしい風習があります。噺家はいつ寄席に入るか知らないのです。寄席や落語協会から「この日寄席は入れますか?」というような連絡は一切ないのです。決定事項として顔付けが送られてくるのです。当然入れるでしょ?という感じで。しかも我々二つ目には、その顔付けすら送られてきません。真打の師匠にしか送ってくれません。ですから、師匠宅で確認して初めて寄席に入っていることに気づきます。「あ、来月寄席に入ってる!」みたいな感じで。どうしても他の仕事で入れない時には、あらかじめこちらから落語協会に連絡しておかなければなりません。さすがにトリの師匠には連絡があるようですけれども…。

なかなか恐ろしい風習です、ただ師匠宅に行って顔付けを見る時のドキドキ感が私は好きです。しばらく出られてませんけどね!

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