楽屋噺

噺家の言う事を信じるな

投稿日:

楽屋内の有名な話があります。私の師匠志ん橋と、ある前座との会話です。高座を終えた師匠が前座に

上着とっておくれ

わかりました!

なぜかおもてに駆け出す前座。15分後出前が届き

お待たせしました、鰻です!

師匠は黙って鰻を食べて帰ったという話です。私は前座の時分に何度かこの話を聞いたことがありました。二つ目になってから勇気を出して聞いたことあります。

師匠鰻食べて帰ったって話本当ですか?

……それ俺じゃないよ。その話は昔からあるんだよ

なんとこの話は師匠の時代から楽屋で話されていた話で、本当にあったかどうかもわからない話だそうです。誰かが主人公を志ん橋にしたら面白いだろうというので改変したようです。噺家の言う事を信じたらいけません!

-楽屋噺

執筆者:

関連記事

花いち兄さんと地域寄席、地元柏で落語会

 昨日は花いち兄さんと定期的にやっている地域寄席でした。ご来場のお客様まことにありがとうございました!! 井の頭公園はいつ来てもいい心持にさせてくれますね。大勢の人が散歩を楽しんでおりました。 近頃の …

no image

先輩の陰口を叩いてたらやさしい天罰をくらった北海道

  2~3年前に北海道に二つ目5~6人で行くお仕事がありました。一番先輩が一蔵兄さんでした。一蔵兄さんをご存知の方はジャイアンみたいな人だと思ってるかもしれませんが、本当はとても繊細な心を持った人です …

破門になって一蔵兄さんにだまされたという話

 前座の時分(きょう介時代)に色々やらかして破門になりまして。何日かぶらぶらしておりますと、始(当時半輔)が心配したのか連絡をくれまして… 兄さん呑みいこうよ! いいよ、暇だから! 志ん松 前座をして …

毎年誕生日が憂鬱になるかもしれない謎の落語会

 先日10/2に誕生日を迎えて38歳となりました。その前日になんか忘れている気がしまして… 志ん松明日誕生日か…。なんか忘れている気が…あ!そういえば、先月あたりに… 兄さん10/2に豆腐 …

no image

こんなの落語じゃない!

 「歩く現代アート」こと桂しん乃姉さんの話ですが、姉さんの落語は常人には到達できないところにあります。姉さんの落語を初めて聞く方は面食らうことを請け合います。古典至上主義おじさんとかは烈火のごとく「こ …