楽屋噺

中国に旅立った後輩の話

投稿日:2021年1月28日 更新日:

 二つ目になって早々に、中国を半年かけて回った後輩の話です。

兄さん、僕中国に半年くらい行ってこようと思います。

え!?そうなんだ。

 後輩のチャレンジを否定することは、先輩としてやってはいけないことです。何も言わずに見送ました。ただ、何かもやもやっとしました。

 半年後、後輩は無事に帰ってきました。ヤフーニュースとかにも載ったりしてました。『京都大学卒業の落語家、中国を旅する』みたいな記事だったと思います。そのコメント欄に

何しに行ったの?

 と書いてありました。そうそう!!それ!私がもやもやっとしたのそれ!

-楽屋噺

執筆者:

関連記事

Yesの使いどころ

 人生はYesとNoの連続ですね。「Yesman」という映画があります、Yesと答える事でポジティブに物事が運ぶという話です。ただやっぱり、現実ではここぞという時にYesは使いたいものです。兄弟子であ …

花いち兄さん奇天烈列伝

  前座時分に落語会に行くと、余ったお弁当をいただけることがあります。ただ前座の間は師匠宅でご飯をいただいていたので、食べ切ることができません。そこで、私は二つ目になっていた花いち兄さんに届けてました …

メロンをいただく時には余計なことを言うべきではない

暑い盛りの噺でございまして、そういう時分には師匠宅には御中元がたくさん届きます。そんなある日、師匠宅でメロンをご馳走になりました。 どうだい?このメロンうまいだろ? はい!ありがとうございます、美味し …

しあわせの話。

しあわせになれる方法の話ではないです。しあわせという人の話です。「しあわせ」という名前の前座がいたのです。彼は大変に愉快な人だったのですが、噺家は廃業いたしております。彼とは前座時分に色んな思い出があ …

中国から帰ってきた後輩の話。

 二つ目になって早々、中国を半年間旅した後輩の話です。彼は無事に帰国し、中国の経験を面白おかしく漫談に仕立て上げ「中国漫遊記」として高座で披露し、好評を得ていました。その時分に妙なことを口走るようにな …

落語入門 はてなの落語

出演情報