歩く現代アートの高座

楽屋噺

 私のような凡庸な人間は高座で個性を出そうと必死ですが、中には個性ダダ漏れの人もおります。「ちょっとは個性抑えろよ」と言いたくなる人の代表が、歩く現代アートこと桂しん乃姉さんです。私は姉さんの「道具や」という落語をやっているのを見た事があります。「道具や」というのは与太郎がおじさんに道具の売り方をならって、売りに行くが客とのやり取りがめちゃくちゃで上手くいかないという噺です。姉さんの高座を見ていたら、なんと与太郎が道具を売りに行かなかったのです。

与太郎がこれから道具を売りに行く道具やでした(ぺこり)

うわあ売りに行かないんだ…

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