バスで出会った社交的少年と小粋な会話をした

日記

 本日小雨の中、傘をさしながらバス停留所でバスを待っていると、小学生らしき少年がトコトコときて私の後ろに並びました。なにやらきょろきょろしながら呟いてます。

今なんじかな~?

ん?今ね5時45分だよ

ありがとうございます!

傘さしてないじゃん、バス待ってる間俺の傘の中入りなよ

ありがとうございます!これから塾行くんです

ん?ああそうなんだ

でも今塾より気になってることがあって、それはバスケです!

あ、そうなの…(めちゃくちゃしゃべりかけてくる!この子は社交的な子だ!こんな陰気なおじさんにすごい会話ふってくる!)。あ、バスきた。じゃ塾頑張ってね。

今塾は週2でバスケはほぼ毎日行ってます。

へ?あうん。(隣に座って会話続けてる!?バスがらがらなのに)

今日は学級委員の副委員長の仕事があったから塾に遅れそう

じゃあ急がなきゃね(何が目的だこの子は!?副委員よ、俺は人見知りがすごいんだ、人前が苦手な噺家なんだ。初対面の人とそんなに会話できん!ましてや年の差がジェネレーションギャップどころじゃないぞ。君とはジェネレーションギャップギャップギャップぐらいあるぞ。俺と話して楽しめるかい?)

今日もバスケです

え?塾じゃないの?

塾が終わってからバスケ

もう夕方なのに大変だね(この子は俺の5倍は活動している!そんな頑張っている子に、碌な相槌も打ててない。情けない!!誰か助けてくれ!)

あ着いた!それじゃ傘に入れてくれてありがとうございました!

とんでもない!(立派な子だこと!)

少年はこちらに深いお辞儀をして、小雨の降る中を小走りで塾に入っていきました。よくあんな立派な大人になりたいという事をいいますが、あんな立派な子供になりたいと思ったのは初めてです。思いがけない出会いに嬉しいやら、情けないやら…。

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