楽屋噺

先輩の陰口を叩いてたらやさしい天罰をくらった北海道

投稿日:2021年2月3日 更新日:

  2~3年前に北海道に二つ目5~6人で行くお仕事がありました。一番先輩が一蔵兄さんでした。一蔵兄さんをご存知の方はジャイアンみたいな人だと思ってるかもしれませんが、本当はとても繊細な心を持った人です。繊細ジャイアンです。

 その日仕事を終えた我々は北海道で有名な六花亭が経営しているお洒落な喫茶店でお茶をいただいてました。後輩の一人が携帯を見ながら

あれ?NHKの落語大会の決勝に市弥兄さんと小辰兄さんが進んだらしいですよ!

市弥兄さんと小辰兄さんというのは一蔵兄さんの同期二人です。つまり同期の中で一蔵兄さんだけ決勝に進めなかった訳です。一蔵兄さんはそれを聞いて、何も言わずにスッと席を立ちました。性格の悪い私はすかさず

一蔵兄さん、きっとトイレで泣いてるんだよ!

とみんなに嘯きました。しばらくすると一蔵兄さんが喫茶店の店員さんを3~4人引き連れて、席に戻ってきました。

ハッピーバースデートゥユー、ハッピーバースデーディア志ん松さーん!ハッピーバースデートゥユー!!!

その日はちょうど私の誕生日でした。一蔵兄さんはトイレで泣いていたのではなく、こっそりと店員さんにケーキを頼んでいてくれていたのです

 私のために内緒でケーキを用意してくれた先輩に対して、私はなんという口さがない事をしてしまったのか。自己嫌悪に陥りました。きっと来世は虫です。

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